PE共済会

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メルマガ2021.06.25

■PE共済会 メールマガジン【 第60号 】

< 共済まんが >「がんばれ! PE(ぺー)助 」
子守の手伝いと称して、今日もちゃっかり仲間の家にお邪魔している「PE(ペー)助」。すると健康の話題になり。。。(まんが 百万 友輝)
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蒸し暑い日が増えて、冷たいうどんやおそばが美味しくなってきましたね。つるっと入るのでほとんど噛まずに飲み込んでしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は近年、戦前に比べて噛む回数や食事時間も半分に減っているとの調査があります。「噛む」ことの効果は胃腸の働きを助けるだけでなく、脳の活性化やリラックス効果をもたらし、食べすぎ防止から白髪予防まで幅広く報告されています。ついつい噛まずに飲み込んでしまう人は、一口ごとに箸をおいて噛むことに集中すると良いでしょう。たまにはゆっくりと時間をかけて「食」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
さて、今回のコラムは「健康診断」がテーマです。
「カラダが資本」のフリーランスにとって、自身のコンディションを知る定期健診はきわめて重要です。新型コロナ感染拡大から約1年半、受診控えをされている方もそろそろ受けた方が良いのでは?ということで、健診の基本から年代別おすすめのオプション検査まで、専門ドクターへうかがいました。ぜひ受診の参考にしてみてください。
PE共済会 事務局 藤原
はじめよう!
「ジブンゴト健康経営」
< 特別インタビュー>
自分の健康は自分で守る!これだけは知っておきたい “人間ドック”
人間ドックってお金もかかりそうだし、何がわかるのかもよくわからない…そんな方のために、人間ドックに詳しい専門医の勝木美佐子先生にいろいろな質問に答えていただきました。もう何度も体験しているというドックベテランさんにも「え?そうなの?」と思っていただける意外な事実も満載です。PE-BANKの補助制度「健康診断サポート」も活用して、あなた自身を守るための健康診断を見つけてください。 (インタビューは2021年4月28日、オンラインで行いました)
お話:勝木美佐子先生
(人間ドック健診指導医・専門医)

聞き手:中保裕子
(医療ライター/有限会社ウエル・ビー)
健診の目的は「早期発見」じゃない!?
―まず、基本的な質問なんですが、そもそも健診と検診、人間ドックはどう違うのでしょうか。
勝木:目的とする予防の段階が違います。予防には3つの段階があり、1次予防は病気を未然に防ぐこと。2次予防は病気を早期発見し、早期治療につなぐこと。3次予防は、リハビリテーション、つまり、病後に残された機能をそれ以上悪化させない、ということです。
「健診(健康診断)」の目的は1次予防で、このまま放っておくと病気になるかもしれない危険因子を発見することです。例えば、「特定健診」は正式な名は「特定健康診査」ですが、よく「メタボ健診」と呼ばれています。これは肥満や血圧高値、血糖高値などのメタボリックシンドロームを見つけて、生活習慣を改善し、高血圧や糖尿病などを未然に防ぐことにより、将来の脳卒中や心筋梗塞、腎不全といった重大な病気にかかるリスクを減らすのが目的です。
◆40代男性でも3人に1人は高血圧。意外に多い
勝木:一方、「検診」は「がん検診」「歯科検診(歯周病検診)」などがあり、いずれも病気の早期発見、つまり2次予防が目的です。「健診」や「検診」は市町村が費用を負担する「対策型検診」ですので安価に受けられますが、自治体の「努力義務」であり一律ではありません。例えば歯科検診の場合、6カ月に1度受けられる自治体から、5年に1度のところまで幅があります。
そして、「人間ドック」は1次と2次両方の意味合いを兼ねていて、健診+αという位置づけです。中には子宮頸がん検診や乳がん検診など、女性の病気が主の「レディスドック」や、脳動脈の狭窄や脳動脈瘤の早期発見を目的にした「脳ドック」など、「検診」の意味合いが強いものもあります。人間ドックは基本的に自己負担で受ける「任意型」ですので、オプション検査を選ぶことで自分の気になるところを調べることができる、テーラーメイドの健康診断となるわけです。
◆健診・検診・人間ドックの違い
オプション検査、どれがいい?
―人間ドックにはさまざまなオプション検査がありますが、特にお勧めの検査は?
●ピロリ菌検査
将来の胃がんリスクに関連する「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」の検査は1度、受けていただきたい項目です。大人になってから新たに感染することはごくまれなので、1度受ければ良いと思います。
その結果、ピロリ菌が見つかったことがある方や、薬でピロリ菌を除菌した経験がある方は、胃がんの検査は胃部X線検査(バリウム)より、より精度の高い胃内視鏡検査(胃カメラ)をお勧めします。
●頸動脈エコー(超音波検査)
動脈硬化の進行状況がわかる検査です。50代以上の方、高血圧や尿酸値が高い方など、動脈硬化のリスクがある方にお勧めです。脳に近い頸部の動脈で動脈硬化が起こっていれば、脳卒中のリスクがあるということがわかるのです。残念ながら、一度起こってしまった動脈硬化自体は元に戻すことはできませんが、これ以上悪化させないということが大事です。また血管が詰まりそうな危険な状態だとわかれば、カテーテルで血管を拡げるなどの処置を発症前に行なうことができます。
●PSA検査
血液検査で行なう、前立腺がんの腫瘍マーカーです。数多い腫瘍マーカーの中で早期がんでも数値が上がる、がん検診に有用な検査です。50歳以上の男性にはおすすめです。
●女性のがん検診(乳がん、子宮がん)
女性の場合、乳がんは40~50代、子宮頸がんは20代から増え始め、50代までかかることが多いがんですので、働き盛りの女性にはぜひ受けていただきたいと思います。
●家族の病気も参考に
病気のなりやすさは親から体質を遺伝的に受け継いでいるかどうかも影響します。家族にがん、糖尿病、高血圧の方がいる場合は、その項目のチェックを受けることをお勧めします。
―がん検診のPET検査は、かなり高額です。その分精度が高いと言えますか。
PET検査はがん細胞に糖が集まりやすいという性質を活かして全身のがんを見つけ出す検査です。胃カメラは胃がん、検便は大腸がん、胸部X線は肺がんとそれぞれの部位のがんしか見つけられないのに対し、全身のがんを拾うことができるのが特徴です。ただ、糖が集まりにくい粘膜の中にできるがん、早期の胃がんや大腸がんは見つけにくい面もあります。消化管のように管の形をした臓器は内視鏡の方が確実ですね。
実は、PET検査はがん治療後の患者さんにがんの転移がないかを調べたり、病巣の広がりを確認する検査方法としては保険適用となっていますが、健康な方を対象にした検査方法としてはまだ保険適用とはなっていません。それぞれの検査方法に得手不得手があるのは事実ですので、コストも踏まえて選ぶことが大切です。
結果は数字より「コメント」を見て
―人間ドックの結果は、どこをどう見ればいいのでしょう。
最初に書かれている医師からの総評(コメント)をそのまま文面通りにとらえてください。例えばコレステロールが高めだとしても、その意味するリスクを数字から判断するのはわかりにくいですね。でも「食事に注意して、〇か月後に再検査してください」のようなコメントであれば、今はそれほど高い、危険な状態ということではありません。「将来のリスクはあるけれど、未病の状態ですむように改善していきましょう」ということです。数字に「*」や「H」がついていてもそれはさておき、コメント文章で理解してください。コメントに「治療してください」と書かれていたら、すぐに受診が必要です。去年も今年も「要治療」と書いてあるのに放置したまま、「翌年の数値より少し良くなっているから治療はしなくていいんだ」と自己判断する人もいます。数値に一喜一憂せず、コメントに注目してください。
一方、胸部X線検査などで「所見あり」と書かれていると、驚いてすぐ受診する方もいます。その後に「様子を見てください」と書かれていたら、そのまま何もしなくていいんです。受診の必要はありません。もちろん「精密検査を受けてください」と書かれている場合は病院を受診し、CTスキャンやMRI検査を受ける必要があります。
―各項目のABC…といった判定も気になります。
ほとんどの病院では、B判定までは問題ないと思いますが、若干、病院によって異なる場合があります。ですから、A=異常なし、B=所見はあるが問題なし、C~…という説明を参考にしてください。“所見”があるだけでは “病気”ではありませんし、A~B判定の中であれば数値が上下していても、気にしなくて構いません。
症状があるけど人間ドックで調べればいい――はNG
―気になる自覚症状がある場合、近いうちに人間ドックの予定があれば、そこで相談すればいいでしょうか。
いえいえ。症状が何かある場合は、人間ドックを待たず、早めに通常の病院やクリニックを受診してください。人間ドックを担当している医師の多くは内科医です。気になることを相談しても、「それは〇〇科で相談してください」と言われることも少なくありません。
例えば人間ドックで「よく胃が痛むんです」と相談されて、実際に胃カメラを見るとたくさん胃潰瘍ができていても、人間ドックでは治療はできず、薬は処方できないという場合が多いです。健診結果が出るのはだいたい2~3週間後ですから、その結果をもって改めて病院に行く。後手後手になってしまうんですね。
また、自覚症状のある方が「人間ドックの結果は異常なしだったからこのまま様子を見よう」と安心するのもまずいです。人間ドックを受けたことがかえってマイナスになってしまうこともあります。
私は消化器内科医なので、実際に診療で経験した例ですが、ある患者さんは以前から便が細くなり、時々血が混じっていることがあることに気づいていました。でも、人間ドックでは検便にも、大腸がんの腫瘍マーカーにも問題はなかったので大丈夫だろうと思っていたのです。ところが大腸内視鏡検査を行うと、大腸がんが見つかりました。大腸がんでもたまたま潜血反応が出ないことはあるし、腫瘍マーカー(PSA以外)が正常範囲でも早期がんがあることは稀ではありません。CT検査や超音波検査もそれぞれ一長一短があり、場所によってはがんが映らない場合もあります。
一般の病院で行なう検査は、何らかの病気が「ある」前提なので、人間ドックよりももっと丹念に調べます。人間ドックや検診はあくまでも1次、2次の「予防」が目的です。症状のある方は人間ドックではなく、治療ができる「病院」を受診していただきたいと思います。
国保や住民健診は私たちの「権利」
―ところで、自治体の住民健診ってみんな受けているんですか?
自治体の「住民健診」「がん検診」「歯科検診」などを受けるのは義務ではありません。非常に安く受けられるにもかかわらず、利用は非常に少ないですね。
日本は、胎児のときから「妊婦健診」、産まれれば乳幼児健診から始まって、高齢になるまで国費で健診が受けられる。そんな国は海外にはなく、日本だけです。義務ではありませんが、むしろ権利ととらえてほしいと思います。
―PE‐BANK会員には健診や人間ドックへの補助のほか、郵送型検査キットの購入補助も行なっています。
それはいいですね。ITフリーランスの方は国保に加入されている方もいらっしゃると思います。自治体の住民健診に、自費の人間ドックを組み合わせて使うと、負担も少なくすむのではないでしょうか。
昨年はコロナ禍で受診を控える人が多く、人間ドックも一時閉鎖したり、再開後も人数制限をしていたので、受けたいと思うときに予約できない状況がありました。予約が取れない、行きづらいときには、まずは郵送検診を受けてみるのも良いと思います。人間ドックは、未体験の人には結構敷居が高いようで、「勇気が要る」という方もいらっしゃいます。郵送検診はお試し受診の意味でも良いですね。こんなに簡単に、安心感がもらえることを知っていただけると思います。
―最後に、プロエンジニアに向けてメッセージをお願いします。
私も最近独立して、株式会社を設立したばかり。フリーランスに近い立場ですが、やはり身体が資本ですね。ですから、1次予防から取り組むことが大事です。将来の病気のリスクを早めに見つけて、健康的に仕事をしていただければと思います。
―どうもありがとうございました。
【プロフィール】勝木美佐子先生
株式会社産業医かつき虎ノ門事務所 代表取締役
1993年日本大学医学部卒業、96年日本大学大学院社会医学系公衆衛生学部門専攻。2000年同大学院修了後、横須賀市立市民病院健康管理科、東都クリニック勤務を経て、2018年より現職。
https://www.katsuki-sangyoui.com
【ライター】中保裕子
医療・健康ライター ウェルネスマーケティングディレクター
中保裕子(なかほゆうこ)
有限会社ウエル・ビー 代表取締役 https://well-be.biz
<略歴>
広告代理店マーケティング企画部勤務、マーケティングコンサルティング会社取締役を経て1993年に独立、フリーランスとして活動後、2003年より法人化。 医療・健康情報の取材・記事執筆に従事。
PE-BANKの『健康診断サポート』について
PE-BANKでは、プロエンジニアご本人とその配偶者の方を対象に、人間ドックなどの受診費の補助、郵送型検査キットの購入費補助を行う『定期健康診断サポート』制度があります。(今年度分の申込締切は2021年8月25日まで)利用がまだの方は忘れずにお申込みください!
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PE共済会のがん診断給付金は、はじめて「がん」と診断された場合に支払われる保障です。一時金としてまとまったお金を受け取ることができ、治療だけに集中することができます。 詳しくはこちらをご確認ください。
漫画<百万 友輝>
次回もお楽しみに!!
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