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メルマガ2023.02.24

■PE共済会 メールマガジン【 第70号 】

< 共済まんが >「がんばれ! PE(ぺー)助 」
休日を利用してスキーに出かけたはずの松永君からの連絡。何やら様子がヘンですが。。(まんが 百万 友輝)
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いよいよやって来た「花粉シーズン」。今年は、特に関東・北陸・中国地方などで過去10年で最大のスギ雄花量が観測されており、スギ花粉の飛散量は極めて多くなる見通しだそう。かくゆう私も幼少期からの付き合いなので、これまで様々な民間療法を試してきています。
ですが「やっぱり花粉症を克服したい!」という方へ朗報があります。
減感作療法の代表的な「舌下免疫療法」(花粉成分が入った錠剤を毎日舌下投与することで体に慣らし体質改善する)は保険適用から7年経過していますが、数年間の継続治療に対して患者の2~3割に効果が見られないことから、医療機関での実施率が未だ4割程度に留まっていました。ですが昨年、福井大学の研究グループが、免疫反応に関わる遺伝子型の有無が治療効果を左右することを突き止め、事前に治療の効果を調べられると発表しました。この遺伝子型検出方法が実用化され、より確実な治療法として普及していくことを期待したいですね。
さて、今月のコラムは新型コロナをきっかけに世界中に普及してきた「オンライン診療」。国内での利用はどうなっているのか、利用したい場合の注意点はなど今知っておきたい点を取材しました。今月も最後までお楽しみください。  
PE共済会 事務局 藤原
はじめよう!
「ジブンゴト健康経営」
< 特別インタビュー>
どう使う?いつ利用する?
「 オンライン診療 」
新型コロナの感染拡大で規制緩和が進み、拡がってきた「オンライン診療」。どのような時に、どのように利用すればいいのか、費用はどうなるのか…初めてだけにわからないことの多いオンライン診療について、オンライン診療情報専門メディアの編集長・引野麻祐さんに質問をぶつけてみました。
(インタビューは2022年12月7日、オンラインで行いました。医療制度はこの時点での情報に基づいて記載しており、今後変更の可能性があります)
お話:引野麻祐さん(MRT(株)「MedionLife」編集長)
聞き手:中保裕子(医療ライター/有限会社ウエル・ビー)
オンライン診療のほか、低料金で利用できる健康相談サービスも登場
―引野さんは入社されてまもなくオンライン診療情報サイトの立ち上げに関わったそうですね。
引野: 私が入社した2018年に厚生労働省よりオンライン診療に関する初版のガイドラインが公表されました。新しい医療形態ということもあり、ルールもかなり難しく、医師や医療機関もわからないことが多い状況となっていました。また医師向けの情報も複数に点在しており、必要な情報の取捨選択がしにくいという問題点も発生していました。それらあらゆる問題点の解決の一助になるべく、医療従事者・医療機関向けにオンライン診療について情報をまとめたサイト「MedionLife」を立ち上げました。
―ひと口にオンライン診療と言っても、国の情報を見ると「オンライン診療」と「オンライン受診勧奨」と「遠隔健康医療相談」があります。どう違うのですか。
引野:利用される皆さんに知っていただきたいのは「オンライン診療」と「遠隔健康医療相談」の2つです。「オンライン診療」はシンプルにこれまでの対面診療に代わり、ビデオ通話を通じて病気の診断や、治療、お薬の処方などが受けられます。一方の「遠隔健康医療相談」はあくまで「相談」にとどまり、診断や処方はできません。たとえば、「子どもがおもちゃのブロックを誤飲したのですが…」と相談したら、「明日小児科の先生に相談してみてください」とか「一般的には1~2日後に便と一緒に排泄されることが多いです」など、医学の書籍に載っているような一般的アドバイスをもらえます。でも、「〇〇のような症状があるのですが病気でしょうか」とか「私はなんという病気でしょうか」といった「診断」にかかわる行為まではできません。また、オンライン診療は必ず医師がリアルタイムにビデオ通話で対応することになっていますが、遠隔健康医療相談では看護師や助産師、カウンセラーなどの医師以外の方が対応するケースやチャットで提供される場合もあります。国の定義にある「オンライン受診勧奨」は、医師にビデオ通話で自身の状況をご相談して、診療を受けた方がいいかを判断してもらう、オンライン診療の1つ手前の窓口ととらえていただければと思います。
―自分自身のことではなく家族の相談をしたい場合はどうでしょう。たとえば、「親が認知症ではないかと不安」というような。
引野:基本的には気持ちの上で安心したいという場合は、まず遠隔健康医療相談が良いと思います。相談だけで受診するのは億劫で、私も実際に遠隔健康医療相談を利用して、医療機関に行く前の“事前伺い”として利用できると感じました。簡単な相談なら無料で受けられるところもありますし、比較的低料金で専門の医師が対応してくれる窓口もあります。ただ、その後にご家族や本人の状況をふまえてもう少し詳しいアドバイスがほしい、という場合には医療機関に直接聞きに行くと良いと思います。
-費用も異なりますか?
引野:オンライン診療はあくまでも対面診療の補完になるので、基本的には対面診療の約9割程度の診療費となります注)。保険診療であれば3割負担で、自費診療は医療機関によって料金は異なりますが、基本的に対面の料金と同程度のケースが多いです。一方、遠隔健康医療相談の料金はサービス提供者によって違います。たとえば民間業者だと「1回500円」というサービスがよくありますし、自治体が提供するケースだと、新型コロナ対策の一環として無料で提供しているところもあります。コロナ禍で色々と専門家に聞きたい、でも家は出たくないという人が増えているので、「当面の間は無料でやります」という民間業者もありました。ビデオ通話かチャットなのかによっても料金は違い、チャットの場合はチャットボットを活用している例もあり、無料~安い料金で受けられるようです。
注)医療機関によってシステム利用料、薬や処方箋の配送料が別途かかる場合があります(いずれも自費)。
医療機関によって異なるアプリ
-私たちはオンライン診療を受けるに当たって、どんなアプリを用意すればいいのでしょう。
引野:実は受診する医療機関ごとに違います。個人的にはアプリが1種類に統一されれば良いとは思いますが、さまざまな企業がオンライン診療システムを開発していて、それを医療機関がそれぞれ契約し導入しています。この分野に参入する企業が年々増えていますし、クリニック自身でアプリを開発している例もあり、現時点で少なくとも50種類程度はあるのではないかと思います。まず利用したい医療機関がどのアプリを使っているのか、初診でオンライン診療が可能かを確認し、問題無ければアプリをダウンロードします。
-実際に診察を受けた場合、処方薬の受け取りはどのように?
引野:医療機関によりますが、院内処方であれば、配送料を支払うことで薬を自宅に配送してくれるところもあります。院外処方の場合は、医療機関から処方箋が郵送で届きます。その処方箋をお近くの薬局に持って行くことになります。ただし、調剤薬局は2022年よりオンライン服薬指導が行えるようになっているので、その後のフォローを電話やアプリ等で行う場合もあります。
安定している慢性疾患やアレルギー、AGAなど自費治療にも向いている
-オンライン診療はどのような病気の治療に向いていますか?
引野:30~50代前後の患者さんの場合は、保険診療では糖尿病や高血圧などの慢性疾患、アレルギー性鼻炎や風邪など。自費診療ではAGAやED・ピル処方などが向いているかと思います。お薬をもらうための通院や待合室で時間を費やさずに済むのは、特に若い世代には好まれると思います。しかし、オンライン診療はあくまでも対面診療の補完であり、急病の場合や病気の診断をしてもらいたい場合、症状が安定していない場合などは通院して対面で診療を受ける必要があります。
-オンライン診療は遠方のクリニックでも受けられますか?
引野:自費診療の場合は、ある程度遠くても問題ないと思います。しかし、保険診療では医療機関によっては遠方でも診療を受けられますが、かかりつけ医でオンライン診療を受けて頂く事が大前提なので、おすすめしていません。また、オンライン診療を専門に行う医療機関も増えてきましたが、診断書がもらえるかどうかなど医療機関によって異なります。まずは通いたい医療機関でオンライン診療が可能か調べて頂くのが良いと思います。
オンライン診療の今後
-若い世代を中心に利用意向率は高いのに、オンライン診療を行う医療機関はまだ医療機関全体の15%程度にとどまっています。
引野:精神科や婦人科、小児科などもオンライン診療のニーズが高いのですが、現在のところまだ十分な体制が出来ておりません。海外では新型コロナウイルスをきっかけにオンライン診療が定着し、当たり前になっています。日本でもオンライン診療がどういうものなのか認知が広がり、オンライン診療の使い勝手の良さを知った利用者から「もっと必要だ!」という声が上がる事で、さらに普及が進み、拡大するのではないかと期待しています。
【インタビューを終えて】
今年1月から「電子処方箋」の運用が開始され、国は2024年に従来の紙の保険証を廃止しマイナ保険証への完全移行を目指すなど、今後も医療DXの発展が続きそうです。デジタル化が進み、医療がより便利で利用しやすい形になれば、多忙なプロエンジニアももっと健康管理しやすくなるかもしれません。自分の体調に気になることがあれば、見ないフリや放置をしないことが大切です。まずは「遠隔健康医療相談」を利用してみるのもいいですね。(中保裕子)
オンライン診療を実施している医療機関の情報はこちらへ
(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html
【プロフィール】引野麻祐さん (Mayu Hikino)
MedionLife編集長。1994年生まれ 京都女子大学卒業。医療系IT企業に入社し、オンライン診療サービスの営業/コンサルティングに従事。オンライン診療情報サイトの重要性を感じたことからMedionLifeを立ち上げる。新しい医療を考える人たちのサポーターになっていきたいと考えている。
【ライター】中保裕子
医療・健康ライター ウェルネスマーケティングディレクター
中保裕子(なかほゆうこ)
有限会社ウエル・ビー 代表取締役 https://well-be.biz
<略歴>
広告代理店マーケティング企画部勤務、マーケティングコンサルティング会社取締役を経て1993年に独立、フリーランスとして活動後、2003年より法人化。 医療・健康情報の取材・記事執筆やインタビュー調査に従事。
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共済まんが
「がんばれ! PE(ぺー)助 」
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漫画<百万 友輝>
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