メルマガ2019.1.25
■PE共済会 メールマガジン【 第36号 】
プロエンジニアの皆さん
新年明けましておめでとうございます。
平成最後の年越しをみなさんはどのように過ごされましたか?
風邪などこじらせていませんか?!
さて先月に引き続き、今月も確定申告や税金に関連したテーマでお届けいたします。
今回はズバリ「消費税」です!!
今年の10月からいよいよ消費税が8%から10%に引き上げられます。
今回の消費税改正には、税率だけではなくふたつの大きな改正が含まれています。
それは「軽減税率制度」と「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」です。
世間でなにかと話題になっている今回の消費税増税ですが、プロエンジニアのみなさんに影響のあるお話は後半にさせていただくとして、まずは消費税の基本的なことをおさらいしましょう。
消費税とは、そもそも「間接税」と言われている税金で、所得税のように担税者(税金を負担する人)と納税義務者(国等へ税金を納める義務のある人)が同一のものとはずいぶん違う仕組みになっています。
まずは消費税が間接税といわれる仕組みを、簡単な例をもって説明しましょう。
<例>
イチゴを自前で作る個人事業主 Aさん
Aさんからイチゴを直接仕入れる会社 B会社
B会社からイチゴを仕入れてお客様に売る商店 C商店
C商店からイチゴを買う人 Dさん
(金額は実勢価額とは異なりわかりやすい金額を用いて現行の消費税8%で説明します。)
Aさんは費用もかけず自前でイチゴを作りました。
そのイチゴをB会社に1,200円+96円(消費税)で売りました。
受け取った消費税96円から払った消費税0円の差額96円を納税します。 96円 …(1)
B会社はAさんより1,200円+96円(消費税)でイチゴを仕入れ、
C商店に1,500円+120円(消費税)で売りました。
受け取った消費税120円から払った消費税96円の差額24円を納税します。 24円 …(2)
C商店はB会社より1,500円+120円(消費税)でイチゴを仕入れ、
買い物に来ていたDさんに2,000円+160円(消費税)で売りました。
受け取った消費税160円から払った消費税120円の差額40円を納税します。 40円 …(3)
DさんはC商店でイチゴを2,000円+160円(消費税)で買い、その日の夕方家族と食べました。夕方に家族とイチゴを食べたDさんが支払った消費税は160円です。Dさんが支払った消費税は、当然直接国等に支払ったわけではなく、いったんC商店にイチゴ代と一緒に支払っています。
Dさんが負担した消費税160円はどのようにして国等に納められているかというと、個人事業主AさんとB会社、C商店が納税した合計(1)+(2)+(3)=160円で納められたことになります。
つまりこの例では、イチゴを消費したDさんは担税者であり、このイチゴに係わる消費税を納める納税義務者は、個人事業主AさんとB会社、C商店という関係です。
Aさんが実際に自前でイチゴを作るなんてことはあり得ませんが、消費税の仕組みをより理解いただけたのではないでしょうか。
消費者と世間ではよく言われますが、税金を負担する担税者、つまり生活品などの買い物をする皆さんは、消費税を支払う際に負担と思うことはあっても、難しい計算を強いられることもありませんし、国等に直接納めることはいたしません。その代わりに納税義務者が国等に納める仕組みが消費税なのです。
さて、ここまでお話しした内容は、消費税の原則的な考えや基本的な計算に基づいたものです。
そこでプロエンジニアであるみなさんに質問です。
みなさんは消費税の納税義務者で国等に消費税を納めたことはありますか?
恐らく納めたことのない方が大半かと思います。
消費税の納税義務者を正しくは「消費税課税事業者」と言いますが、法人や個人事業主を対象としています。みなさんは個人事業主ですが、なぜ消費税を納めなくてもよいかというと、免除される制度があるからです。みなさんの中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、課税売上高が1,000万円以下の事業者は、納税義務が免除される制度があるのです。
簡単に言うと、年間の消費税込みの売上が1,000万円以下であれば、消費税は納めなくてもよいのです。最近プロエンジニアになったみなさん、ホッとされましたか?!
ここで先ほどのイチゴの例に少し話を戻します。
この免除の制度により、個人事業主であるAさんが消費税を納めなくてもよいとなった場合、Dさんが支払った消費税160円のうち、96円は国等に納められることはなく、Aさんの収入となっていきます。Dさんにしてみれば、160円の消費税は国等にいくものと思っていたのに、実はうち96円がAさんの収入になっていたということです。
このことは一般的に益税と言われますが、少し前の資料では、この免税制度による年間益税総額は4,000億円にもおよぶといわれています。消費税法改正の変遷でその割合や金額は減少傾向にありますが、今回の増税改正でまた増えることが懸念されています。
みなさんの中にも、増税2%分の収入が多くなり、それでも免税制度のおかげで消費税を納めないで済む方が大勢みえると思います。免税制度の課税売上高1,000万円以下が引き下げられる話もなくはないですが、今のところ具体的にはなっていません。
消費税を納めることになる場合ですが、先に説明したとおり消費税は課税売上高で判定します。ですが、実際に1,000万円を超えられた場合、納める消費税は2年後からです。つまりすぐに計算していきなり納めるということにはならず、2年後の決算書の内容に基づき消費税を計算し、納める制度になっています。
また納めることになった場合にも、「簡易課税制度※1」を選択することにより、先の基本的な計算による納税額よりも少なくなるケースが大半です。こちらも実際に益税を生む制度であり、納税義務者からすると、非常にわかりやすくありがたい?制度とも言えます。
例を挙げますと、1,200万円(税別)の売上のある方の場合、受け取った消費税は96万円となり、支払った消費税を売上の50%分とみなして計算します。つまり半分は手元に残っているとみなして、48万円を国等に納めることになります。つまり売上1,200万円(税別)なら納める消費税は48万円で、これが10%に増税されると、納める税金は60万円になります。
※1 参考 国税庁「簡易課税制度」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6505.htm
消費税の益税は、普段は空気みたいなもので、その益を感じる方はほとんどみえないと思います。
納めることになって、初めてその仕組みと負担に気づかれる方が多いのも事実です。実際は負担しているわけではなく、預かっている消費税を納めているだけですが、そうは考えが整理できないのも当然のような気もします。それほど益税とは目に見えず意識されていないものなのです。
最後に改正のポイントにもなっている「軽減税率制度」と「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」を少しお話します。
プロエンジニアのみなさんの事業には、軽減税率の影響がほとんどないものですが、インボイス制度は大きく影響するものになるでしょう!
「軽減税率制度※2」は生活に直接関係する品目の一部を8%のまま据え置く制度です。この制度により、小売業(スーパーやコンビニなど)や飲食業は大変な準備と労力を強いられそうですね。
※2 参考 国税庁「軽減税率制度について」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/index.htm
またもうひとつの「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」ですが、こちらは聞いたことがないという方も多いと思いますが、実は消費税が始まって以来の大きな改正とも言われています。
おそらくそれは間違いなく、社会全体を大きく巻き込む大変化がやってくると思います。ただし2023年10月から本格運用となっているため、準備期間として4年という時間が設けられています。
この制度は従来の請求書等保存方式からの変更であり、その影響については先に話していた益税を排除する制度とも言えます。どのような仕組みなのかは、また別の機会にお話しするとして、今年はこのインボイス制度の話題が多くニュースで取り上げられると思われます。みなさんも注目してくださいね。
さて今回の消費税のお話はどうでしたか?
もうお腹いっぱいですかね?!(笑)
確定申告の時期もいよいよ迫ってきています。
必ず正しく計算して、期限までに申告しましょう。
2/9(土)より全国9会場にて『 平成30年分 確定申告サポート申告会』 がスタートします!
詳細については、PE-BANK マイページよりご確認ください。
PE共済会 事務局藤原です。あけましておめでとうございます。お正月恒例の「パワスポ・レポート」をお贈りいたします。この企画は、日ごろお仕事で忙しいプロエンジニアの皆さまに代わって、PE共済会が全国の神社・パワースポットへ出かけていき、ご祈願を巡りをして行こう!というものです。さて2019年最初の祈願場所は、プロエンジニアの皆さまはおそらく一度はその名を聞いたことのある「神田明神」です。日本三大祭りのひとつである「神田祭」が行われるあの神田神社です。「な~んだ、あの有名なトコね」と侮るなかれ。最近はアニメ「ラブライブ!」の聖地としても人気が高く、また秋葉原からも近い立地から、ITに関連したお守りが作られるなど、歴史と現代が融合されたとてもユニークなスポットなのです。
<神田明神の歴史>
そもそも神田明神の歴史は古く、天平2年(730年)の創建です。すでに1290年もの歴史があり、東京都内で最も古い神社のひとつです。創建当時は、皇居のほとり、現在の大手町にありました。やがて、天慶の乱(939~940年)に破れた平将門公の首が付近に葬られたことをきっかけに、延慶2年(1309年)には将門公が神田明神の祭神としてまつられることになりました。
江戸の初代将軍・徳川家康により、元和2年(1616年)に現在の境内地に移転。関東大震災で社殿他建物がすべて焼失したため、昭和9年(1934年)に神社建築としては当時画期的な、鉄骨鉄筋コンクリート造りで社殿を再興したため、東京大空襲では、境内に焼夷弾が落ちたにもかかわらず本殿・拝殿は焼失を逃れたそうです。さらに、平成の御造替事業により、全面的に塗替・修復が行われ現在の姿になりました。本殿・拝殿・弊殿・宝庫及び神饌所は、国の登録有形文化財に指定されています。
<神田明神のご利益等> <神田明神へいざ参拝!> JR「御茶ノ水駅」より徒歩5分、大鳥居を抜け表参道を少し歩くとほどなく隨神門があります。 お参りを済ませた後は、皆さまからいただいたご祈願内容を書いた絵馬と、PE共済会でも絵馬を奉納しました。残念ながら、具体的な祈願の内容はお見せできませんが、うち秀逸なものをひとつだけご紹介します。 |
「皆さんの気持ちを代弁したようなお願いではないでしょうか?」 |
ところで、私も行ってみるまで知らなかったのですが、冒頭でご紹介したアニメ「ラブライブ!」の聖地となる本神社には、「痛車」ならぬ「痛(イタ)絵馬」奉納というものがあるらしく、すでにかけられている絵馬もほとんどがこの痛絵馬。しかも、かなり凝った絵柄の力作ぞろい。写真でご紹介できないのが残念なくらいです。当日も熱心に見入っている方が結構いらっしゃいました。 ほかにも、おみくじを引いた際には、おみくじに付いていたQRコードから、神田明神モバイルサイトへアクセスし、おみくじ以外にもいろいろなコンテンツが楽しめる仕組みになっていました。(ちなみに、獅子舞ロボットが代わりに引いてくれるおみくじもあって、獅子舞がおみくじをくわえながら踊ってくれます。このおみくじには外国語バージョンもあり、海外の方にも受けそうです。) そしてそして、やはり充実している関連グッズ。今回2番目の目的だった「IT情報安全祈願」お守りも、神田・日本橋・秋葉原・大手町と日本を代表するビジネス・電気街を氏子区域としている神田明神ならでは。こちらのお守りは形状の異なる3枚のシールがセットになっており、パソコンやスマートフォンに貼れば、コンピュータウィルスやフリーズなどのトラブルや、「個人情報漏えい」から守ってくれるユニークなお守りです。その他アニメ作品とのコラボ関連ものなど、時代にマッチしたグッズがたくさんありました。 |
最後に、現在神田明神では、創建1300年に向けて記念事業を実施しており、積極的な活動を展開しています。そのひとつとして先日12月にオープンしたばかりの「EDOCCO(文化交流館)」にはこちらしか買えない江戸グッズやモダン神棚など、おみやげ物を幅広く扱うショップや、カフェ、コンサートが出来る大規模ホールまでが設営され、新年早々からイベントも予定されています。もしかすると、昔々神社仏閣が街のランドマークの中心として機能していた風景が復活するかもしれませんね。
<神田明神の補足情報 >
夜の「神田明神」も魅力的です。夜の暗闇の中、本殿の灯りがなんとも幻想的です。海外からの旅行者がこの様子をアップし、「Amazing!」とつぶやいた投稿を見かけしました。なんと「神田明神」は24時間参拝可能なのです!ただし、23時には消灯するので行かれる際は注意してくださいね。
残念ながら、今回は正解された方はいらっしゃいませんでした。ちょっと難しかったでしょうか?
今月は、お年玉企画として本編に答えが(小道具も良く見てね!)隠れています。
ぜひ、チャレンジしてください!!
答えは、コチラにアクセスしご回答ください。
正解者の中から抽選で31名の方に
「Amazonギフト券 1,000円分」をプレゼント!!
ご家族の方からのご応募もお待ちしております。
【締め切り】2月17日(日)
<PE共済会よりお知らせ>
すでに、PE-BANKマイページでもお知らせしています通り、プロエンジニア専用の「Pe-BANK VISAカード」がリリースされます。従来、PE-BANKより報酬天引き・コンビニ支払い用の請求書で収めていただいているPE共済会の「月額共済会費」も当カードでの利用が可能です。年会費無料、最大で10倍のポイントがつく「Pe-BANK VISAカード」をぜひご利用ください。
ご希望の方は、下記カードボタンよりお問合せください。
〒108-0074 東京都港区高輪2-15-8 グレイスビル泉岳寺前
フリーダイヤル:0120-994-824 / 一般回線:03-6386-3531
E-mail:kyousaikai@mcea.co.jp
URL :https://pe-kyousai.jp/
*ご意見・お問い合わせはこちらまでお願いいたします。