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いかがでしたでしょうか。自分と似ているところがあったりしましたか? 僕としては、前向きに努力をしている紀彦さんにとても好感が持てました。率直にいろいろ話してくれるし、音楽という素敵な趣味があるところも魅力的です。 |
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婚活の場においては、女性のほうに問題があることが多い、と僕は感じています。身だしなみやコミュニケーション能力は男性よりも整っていることが多いのですが、とにかく視野が狭い。若い頃と同じような恋愛感情を持つことを重視していて、恋愛対象とは言えないけれど生理的には無理じゃない穏やかな男性との結婚生活を想像できないのです。結婚相談所としては特に女性会員をきちんと指導してほしいと感じています。 |
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でも、僕たちがそんなことを言っていても始まりませんよね。紀彦さんがやるべきことは「街に出る。そして、いろんな場所で女性と話す機会を持つ」の1点だけです。
1点目。このコラムが公開される頃には緊急事態宣言が解除されていることを願いつつ、「街に出る」を紀彦さんにおすすめします。僕たちフリーランサーは自宅にひきこもりがちですし、交際する人も限定されてしまいがちです。家でパソコンやスマホばかり見ていると、どんどんマニアックな人になってしまいます。没頭する仕事や趣味があるのではいいことですが、それだけでは多様な人とコミュニケーションする力が低下するのです。 |
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恵美さんとのやりとりで、カラオケでモノマネをして喜ばれたエピソードを聞いたとき、僕は少し心配になりました。僕たちは芸人ではありません。いや、芸人さんでもプライベートでは芸など披露しないでしょう。特に異性との関係においては、一方通行で「楽しませる」のではなく、何かを「一緒に楽しむ」ことを重視してください。 |
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そのためには「場数をこなす」ことが何よりも必要です。結婚相談所で独身女性とたくさんお見合いしているのはとてもいいことですね。どんなときに共感が生まれ、一緒に楽しめているのかを観察しながらお見合いしましょう。知らず知らずのうちに紀彦さんは女性から「接しやすい」男性になっていると思います。 |
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それに加えて、街に出ましょう。例えば、馴染みの居酒屋などを作って、店員さんや常連さんと会話してみてください。世の中には様々な人がいるのがわかりますよ。自分と生まれ育ちも年齢も職業も異なる人と、同じ店や料理が好きになって話も合ったりする喜びは格別です。初めは勇気が要りますが、少しずつ楽しめるようになっていきます。 |
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このコラムの冒頭で、「経験をもとにした自信と前向きさ」が必要だと僕は書きました。それは仕事だけではなく、異性との関係性にも不可欠なのです。 |
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街で経験を積んだ紀彦さんは、一定数の女性にとって「恋愛対象になる」男性に変身していることでしょう。 |
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