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メルマガ2021.08.27

■PE共済会 メールマガジン【 第61号 】

< 共済まんが >「がんばれ! PE(ぺー)助 」
今日もメンバーの健康チェックに余念がない「PE(ペー)助」。テレワークが原因での不調があることを聞き、かつてのエピソードを語りだす。。。(まんが 百万 友輝)
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最近「フェーズフリー」という言葉を知りました。災害時の備えを日常にも取り入れ生活するという新しい考え方ですが、現在のような非常時が続く状況下では特に役に立ちそうです。日頃から非常時の備えをしていく共済の考え方とも共通していますね。
PE共済会は、9月から新年度を迎えちょうど30期となります。これからもプロエンジニアの皆さまの「もしも」を「いつも」傍らで支える存在でありたいと願っています。
さて、今月のコラムは久々に「婚活」がテーマです。コロナ禍で結婚が遠のいたなと感じているアナタに婚活伝道師からの応援メッセージ!今月も、ぜひ最後までお楽しみください。
PE共済会 事務局 藤原
大宮冬洋の「婚活入門」
コロナ禍で出会いがないという人へ。
婚活でなくても「外」に出ることの効用について
フリーライター 大宮冬洋
「結婚は先送りにしよう」と思っているとあっという間に10年が経ちます
 コロナ禍でリモートワークが急速に普及しています。ただでさえ女性比率が低いエンジニア業界で働く独身男性の多くは、「出会いもないし、結婚は先送りにしよう」と思っているのではないでしょうか。でも、そうしているうちに5年や10年はあっという間に経ってしまいます。
「うちの社員を見ていると、面倒臭がりは結婚できない傾向があります。仕事はちゃんとやっているし、コミュニケーション能力もあるのですが、自分のことになると積極的に動こうとしない。私たちの業界は職場で女性と接する機会は少ないので、自分から外に出ていかないと出会いはありません。でも、それを億劫がるのです」
 少し厳しめのコメントをするのは、関東地方でソフトウェア開発の協力会社を経営する山本隆さん(仮名)。自身は大学生の息子と娘を養っている父親です。50名弱の社員の8割はエンジニアで、普段はそれぞれの客先に常駐して働いています。
「うちは新卒も採っているので社員の平均年齢は少し低めです。ざっくり言って3分の2は独身。先日、個人面談をしたのは35歳のイケメンで、地元の友だちなどとの交流で女性との出会いもあるようです。でも、結婚については『まだそこまでじゃない』と言葉を濁します。35歳と言えば私は長男が生まれていました。結婚も子育ても悪いものじゃないし、家族がいると仕事もがんばれるよと伝えました。私は会社のためにがんばってほしいと思いません。家族と自分自身のために仕事に励む時代だからです」
 山本さんの会社にはフリーランスのエンジニアも関わっています。社員に比べると同年代でも既婚者が多いそうです。
「自分の税務申告などを厭わずにできる人たちなので面倒臭がりではありません。恋愛や結婚にも向いているのかもしれません」
 山本さんによると、コロナ禍のリモートワークが引き起こす悪影響は「出会いがなくなる」ことではありません。問題は、運動不足と偏食で不健康に太ったり、身なりを構わなくなったりする傾向が進行してしまうこと。自分自身を律しつつ大事にすることが問われる時代なのかもしれません。
交際経験ゼロで結婚した40代エンジニア。
婚活も「WBSを引く」ことが有効です
 エンジニアらしい方法で自分を律しながら婚活をして、40歳にして結婚を果たした男性がいます。インフラ企業のシステム子会社で正社員として働いている上野信彦さん(仮名)です。3年前に結婚した上野さんが婚活を始めたのは2014年の暮れのこと。親戚一同で集まった際、同世代のいとこたちがみな結婚しているに気づいたことがきっかけです。それまでは女性と交際した経験はなかったと上野さんは明かします。
「どうせ自分なんて、という気持ちが強くて気になる女性がいても踏み出せない自分がいました。友だちは男性ばかりです」
 167センチと高身長ではなく、30代の頃から頭髪は薄めで、か細い声で優しく話す伏し目がちな上野さん。見るからにいい人なのですが、女性からはモテにくいタイプです。
「妻からはオネエっぽいと笑われています。初対面のときから同性のようで話しやすいと思ったそうです。髪の毛ですか? 妻はお坊さん好きなので問題ありません(笑)。作務衣が似合いそうだと言われています」
 結婚した今では穏やかさの中に自信がうかがえる上野さん。自分を笑いのネタにできる余裕があるのです。そんな上野さんが婚活を始める際、既婚の同僚に言われたことがあります。「WBSを引く」ことです。
「Work Breakdown Structureの略で、エンジニアの人ならば慣れ親しんだ用語だと思います。作業工程を細かな作業ごとに分解して進捗を管理することです。大まかでいいので結婚のWBSを引くことが大事だと同僚から教えてもらい、1つの婚活方法について1年で期限を切って取り組むことにしました」
街コン、小さな結婚相談所、大手の結婚相談所。
「努力が足りないとは誰にも言わせません」
 上野さんはまず当時盛んだった街コンに参加。1年かけて女性と話す練習はできたものの、交際相手を見つけることはできませんでした。街コンやアプリなどでは結婚ではなく恋愛の相手を見つけたい人も多いため、交際経験のない上野さんにはハードルが高かったのかもしれません。
 翌年からは個人経営の結婚相談所に登録をした上野さん。インターネットではなく紙で相手の釣書(身上書)を見せてもらうというアナログな相談所です。10人ほどとお見合いしましたが全員から断られてしまい、経営者から「もう駒(お見合い相手)がいない」と宣告されて退会。
 しかし、上野さんはへこたれません。次の1年は複数の女性で運営している中規模の結婚相談所に入会しました。
「そこでも何人かとお見合いしましたがことごとく断られてしまいました。僕はタバコを吸う人はNGなだけで、『次にお見合いした人と結婚する』といつも思っていました。事前にお互いのプロフィールを見たうえで会っているのですから、さらに選ぶ必要はありません」
 ことごとく断られてもめげない上野さんに対して、その結婚相談所の代表は「それぐらい積極的に動けるならば大手の結婚相談所に移ってもいいかもしれない」とアドバイス。大手は「結婚情報サービス」とも言われ、担当カウンセラーがつく場合もありますが、何千人何万人もの会員情報を自分で検索してお見合いを申し込むのが基本です。ただし、アプリとは違って独身証明書や収入証明書の提出が必須なので、経歴を偽った人と会う危険性はありません。
「3社目の結婚相談所でも結婚できなかったら。『努力が足りない』とは誰にも言われないでしょう。その場合は『結婚しなかった』のではなく、『結婚できなかった』と胸を張って堂々と言えます」
「一目惚れではありませんが、
じっくりと付き合っていたら好きになれそうだと思いました」
 その大手結婚相談所は毎月20人まではお見合い申し込みができる仕組みでした。上野さんは「枠」を毎月使い切っていたそうです。そして、12か月目に現在の妻である同い年の女性と出会います。
「いい意味で普通の人でした。僕の話もちゃんと聞いてくれて、違和感がありません。一目惚れなどではありませんが、じっくりと付き合っていたら好きなれそうだと思いました」
 雰囲気だけでなく趣味も女性的な上野さん。女性客しかいないようなお洒落なカフェにも妻と一緒ならば気軽に入れて見聞が広がったと喜んでいます。一方で、金銭的な自由度は下がったと正直に語ってくれました。
「共働きなので財布は別々ですが、毎月の収支はお互いにチェックしています。『貯金ができていないね』と指摘されたら、PCやスマホを自由に買い替えるのは難しいです。共同生活なので勝手にモノを増やせません」
 ただし、子どもがいないこともあって「ひとり時間」は意外と確保できているそうです。40歳同士での結婚だったのでそれぞれの生活習慣や趣味は確立しており、尊重し合えば束縛などはなく、休みの日は別々に行動することもあります。
「僕は一人暮らしが寂しいと思ったことはありません。でも、家に帰って話す相手がいると精神的に満たされます」
 左手の薬指に指輪があると社会的な信用が増した気がすると明かす上野さん。4年に及んだ婚活を自分なりのWBSで進めて成果を出したのです。
笑顔で相手の話を聞いてうなずくこと。
コミュニケーションの基本はそれだけです
 プライベートで女性とどう接したらいいのかわからない、嫌われて傷つきたくない、という気持ちを抱える男性もいるでしょう。最後に、そんな人へのアドバイスを結婚相談所Repre代表の村木大介さんに伺います。
 小さな結婚相談所の大半は「連盟」と言われる会員情報共有システムを利用してお見合いを組んでいます。自社内には数人から数十人しか会員がいないため、お見合いの数も選択肢も多くは提供できないからです。Repreには現時点で300人ほどの会員がいて、そのすべてを村木さんが面談しているので自社内でのマッチングが中心です。恋愛が苦手な会員が多いため、双方のことをよく知っている村木さんが間に立ってお世話をする必要があるとも言えます。
「他の結婚相談所も女性会員が多めですが、うちの会員様の男女比も1:3です。普通に働いている男性にとってはチャンスな状況が続いていると言えるでしょう。どんな男性でもすぐに実践できるアドバイスとしては、『ニコニコしている』です。笑顔がかわいい女性が好きだという男性が少なくありませんが、本人は笑って話しやすい雰囲気を作る大事さを十分に認識していなかったりします。多くの女性は初対面の男性に対して警戒心を持つものです。それを緩めるためには笑顔で接してうなずくしかないのです」
 現在は婚活もオンラインが中心です。村木さんは自分の表情やうなずきをチェックする絶好の機会だと説きます。Zoomなどの画面には相手だけではなく自分の上半身も映るからです。
「婚活」が苦手な人は
そこに行くこと自体が楽しくなるような場を探しましょう
 ニコニコしていることの重要性を強調する村木さん。その講義は続きます。
「女性に慣れていない男性に限って、恋愛テクニック本などを読んでうまいことやろうと一生懸命に努力します。でも、初心者はうまくやることよりも失敗しないことを選ぶべきです。テニスに例えると、相手が打てないようなすごい球をコーナーの端に打つのではなく、コートの中に球をちゃんと入れることに専念しましょう。つまり、笑顔やうなずきなどのコミュニケーションの基本のキを実践するのです。最初と最後にちゃんと挨拶をすること、相手の名前を覚えること、相手の話もちゃんと聞くことなども基本ですね」
 村木さんによれば、子どもやお年寄りにも好かれる人付き合いを心がければ、初対面の女性からも半数からは好印象を持たれるとのこと。逆に言えば、基本すらできていない男性が日本社会には多いということですね。
 ただし、それでも半数の女性からはNGをもらうことになります。お互い様なので仕方ないのですが、ダメ出しが続いてしまうと気分が沈むのは確かです。村木さんによれば、お見合いという仕組み自体に拒否感を示す人が少なくありません。
「お見合いは初対面でお互いをジャッジし合う仕組みです。勝ち抜き戦のようになってしまいます。それが苦手な人たちにお勧めなのが趣味などの集まりです。コトやモノを共有しながら少しずつ理解を深めることができます。そこに行くこと自体が楽しくなるような場を探しましょう」
 このような問題意識で村木さんは「僕んち」という独身サークルを運営しています。コロナ禍の現在は休止中ですが、2019年は5組の結婚カップルが誕生しました。
「そのうち3組は条件で選び合ったら決して結婚には至らなかった組み合わせです。僕んちで仲良くなってからお互いの年齢などを知ったという年の差カップルもいます」
 僕んちのような独身サークルではなくても、世の中には独身女性が多い社会人サークルや習い事がたくさんあります。婚活を抜きにしても興味関心がある分野で、前向きに参加できる場を探すと良いでしょう。その場を楽しんでいれば自然と笑顔が生まれ、そんなあなたを魅力的に感じてくれる人も出てくるはず。前出の山本さんが言っている「外に出る」は、必ずしも「婚活の場に出る」ことを意味するわけではないです。
 こうした場で女性との会話に慣れてから本格的な婚活をするという手もあります。4年間の婚活の末にたった一人の伴侶を見つけた上野さんのアドバイスを思い出してください。自分なりの「WBSを引く」ことを心がけて目の前のことに集中するのです。普段の仕事をちゃんと遂行できているあなたならば婚活でもきっと成果を出せるでしょう。
● 大宮冬洋「婚活入門」のバックナンバー
【 第53号 】「恋愛対象ではない」とよく言われます
< 大宮冬洋氏の参加プロジェクト『オネット』のご紹介 >
本コラムを担当された大宮冬洋氏の主催プロジェクト「オネット」で、『婚活』はじめてみませんか?
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< 執筆者のご紹介 >
大宮冬洋(おおみやとうよう)
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。
 一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社するがわずか1年で逃げるように退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライターとなる。インタビュー原稿なのに自分も顔を出す「インタビューエッセイ」を得意とする。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。自主企画のフリーペーパー『蒲郡偏愛地図』を年1回発行しつつ、8万人の人口が徐々に減っている黄昏の町での生活を満喫中。
 2019年、東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。現在は、結婚したい独身者をインタビュー記事を介して引き合わせる「オネット(大宮ネットワーク)」も推進中。
 著書に、『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)などがある。
ホームページ https://omiyatoyo.com
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漫画<百万 友輝>
次回もお楽しみに!!
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【 編集・発行 】PE共済会 事務局
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