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メルマガ2026.02.20

■PE共済会 メールマガジン【 第88号 】

< 共済まんが >「がんばれ! PE(ぺー)助 」
シーンと静まり返った中、連れ立って歩く二人。これから何処へ行くのでしょうか? (まんが 百万 友輝)
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寒い日が続いて空気が乾燥すると、ドアノブなどに触れた瞬間「バチッ!」。あのいやな静電気が起こりやすくなります。
乾燥肌の人は静電気に悩まされやすいと聞いたことがありますが、もしかすると、不規則な生活や睡眠不足、食生活の乱れや精神的ストレスなどで、体が酸化しているかもしれません。最近よくあるなと思ったら、ビタミンやミネラルの補給・保湿ケアのほかに、一度、生活習慣の見直しをおススメいたします。
さて、いよいよ確定申告シーズンに突入しました。すでに申告を終えられたという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は「2026年度 税制改正大綱」より、これからの税制の変化についてPE-BANK「確定申告サポート」担当税理士が分かりやすく解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
PE共済会 事務局 藤原
フリーランスエンジニアのための税務シリーズ
フリーランスエンジニアが今から備えておきたい税制の変化
税理士法人アクシス 川人 広平
 2025年12月に、令和8年度(2026年度)税制改正大綱が公表されました。
税制改正大綱は、翌年度以降の税制の方向性を示す重要な資料で、毎年この内容をベースに税法改正が行われています。現時点では国会審議前の段階ではあるものの、実務上は「ほぼこの内容どおりに改正される」ケースが大半です。そのため、フリーランスとして活動されている方であれば、早めに内容を把握しておくことが重要です。
 今回は、税制改正大綱の中から、フリーランスエンジニアの方に特に影響が大きいポイントを中心に、解説していきます。
基礎控除の引き上げ
 2025年(令和7年)に続き、2026年(令和8年)も基礎控除の見直しが予定されています。この改正は、近年の物価上昇を踏まえた措置であり、基本的には納税者の税負担を軽減する方向の改正です。
① 基礎控除とは
 基礎控除とは、所得税を計算する際に、すべての人が無条件で差し引ける控除です。この金額が引き上げられるということは、課税対象となる所得が減り、結果的に税額が下がるということを意味します。
 今回の改正では、以下の表のとおり、基礎控除の金額が上がります。ただし、これは2026年(令和8年)および2027年(令和9年)の措置となる予定であり、2028年(令和10年)以降は、再度変更となる予定です。
合計所得金額の改正前と改正後の表
合計所得金額の改正前と改正後の表
② 配偶者控除・扶養控除への影響
 基礎控除の引き上げにあわせて、配偶者控除および扶養控除の所得要件も緩和されます。具体的には、控除対象配偶者や、扶養親族となるための「合計所得金額要件」が、現行の58万円以下から、62万円以下に引き上げられます。
 配偶者がパート・アルバイト収入を得ている、大学生の子どもを扶養しているといったケースも多いかと思われます。この改正によって控除の適用可否が変わる可能性があります。
消費税「3割特例」とは?
 現在、もともと消費税の納税義務のない免税事業者の方が、インボイス登録をして課税事業者(消費税納税義務あり)となった場合の特例措置として、2割特例があります。しかし、この2割特例は、2026年(2027年申告)で終了となっています。
 今回、この2割特例の終了による影響を和らげるため、新たに「3割特例」が新設される予定です。
 つまり、今まで2割特例を利用できていた人は、これまでは、預かった消費税のうち2割を納税する形でしたが、2027年(2028年申告)からは、3割を納税する形となります。
具体例:預かった消費税が100万円の場合の納税額
具体例:預かった消費税が100万円の場合の納税額
 一見すると増税ですが、特例が完全になくなる場合と比べると、負担増は緩やかになります。
 なお、2027年(2028年申告)に3割特例が利用できるかどうかは、2年前(2025年)の課税売上が1,000万以下かどうかで判定されます。まずは、2025年の課税売上を確認したうえで、2027年に向けた対策を実施していきましょう。
青色申告特別控除が大きく変わります
① 控除額が最大75万円に引き上げ予定
フリーランスエンジニアにとって影響が大きいのが、青色申告特別控除の見直しです。
 現時点(2026年時点)では、
青色申告の届出を提出・正規の簿記にて帳簿を作成・電子申告を実施
青色申告の届出を提出・正規の簿記にて帳簿を作成・電子申告を実施
することで、最大で65万円の控除が受けられます。
 この青色申告特別控除が、2027年(令和9年)分(2028年申告)から最大控除額「75万円」に引き上げられる予定です。
 ただし条件があります。
青色申告特別控除の条件
青色申告特別控除の条件
が必要となります。
 「優良な電子帳簿」の細かな基準は今後示される予定ですが、例えば、会計ソフト等を活用することで、要件を満たす可能性が高いと考えられています。
② 55万円控除は廃止へ
 これまでは、電子申告をせずに紙申告を実施した場合、最大55万円控除を受けることができました。しかし、今回の改正で、この制度は廃止される予定です。
 今後、電子申告をしない場合は、青色申告特別控除は10万円のみとなり、控除額が大きく下がります。
 現在、紙申告で対応されている方については、早急に電子申告(e-Tax)への切り替えを検討する必要があります。
暗号資産の課税方式見直しも注目ポイント
 フリーランスエンジニアの中には、ビットコイン等の暗号資産(仮想通貨)を保有している方も少なくありません。
 これまで、暗号資産の売却益は、
暗号資産の売却益
暗号資産の売却益
という、重い課税が行われていました。
 今回の税制改正大綱では、時期は未定ですが、この暗号資産についても
暗号資産の移行方向性
暗号資産の移行方向性
へ移行する方向性が示されています。
 つまり、これまで、利益に対して、最大55%の税金が発生していたのが、20%程度で済むという形になります。
 税負担を理由に、換金等を控えていた方にとって、大きな転機となります。
2026年以降、
フリーランスエンジニアに
求められる
「税務との向き合い方」
 今回の税制改正大綱全体を通じて共通しているのは、税務手続の電子化・デジタル化を前提とした制度設計が、さらに進んでいる点です。
 フリーランスエンジニアの方は、
電子申告を前提とする、クラウド会計ソフト等の会計システムの活用
電子申告を前提とする、クラウド会計ソフト等の会計システムの活用
といった、デジタル対応を前提とした仕組みに対応していく必要があります。
 あわせて今後は、
電子申告をしないだけで控除額が大幅に減る、帳簿のつくり方次第で、75万円控除を受けられるかどうかが分かれる、インボイス対応(消費税対応)の有無が、取引条件や手取り額に直結する
電子申告を前提とする、クラウド会計ソフト等の会計システムの活用
など、対応している人としていない人の差が、数字としてはっきり表れる時代になってきています。
 税制がどの方向に進んでいるのかを把握し、必要になりそうな対応を、早めに準備しておくことが重要となってきています。
< 執筆者のご紹介 >
川人 広平(かわひと こうへい)
税理士法人アクシス代表社員
税理士・公認会計士

大学卒業後、税理士法人にて、税務申告、税務コンサルティング業務を経験。
その後、コンサルティング会社にて、経営コンサルティング業務に従事。
2019年より税理士法人アクシスに入社し、現職。
川人 広平(かわひと こうへい)
税理士法人アクシス代表社員
税理士・公認会計士

大学卒業後、税理士法人にて、税務申告、税務コンサルティング業務を経験。
その後、コンサルティング会社にて、経営コンサルティング業務に従事。
2019年より税理士法人アクシスに入社し、現職。
合わせて読みたい!
税務関連バックナンバーのご紹介
< フリーランスエンジニアのための税務シリーズ >
・第87号( 2025. 12.19 発信 )
2025年度 確定申告のポイントと2026年にやるべきこと
・第82号( 2025. 2.21 発信 )
2024年度 2025年分確定申告注意すべき点!および 2025年度税制改正大綱について
・第81号( 2024.12.20 発信 )
2024年度 確定申告のポイントと準備のすすめ
・第76号( 2024.02.22 発信)
フリーランスエンジニアのための経理を効率化するコツ
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「がんばれ! PE(ぺー)助 」
慶弔の際は、心理的に余裕がなかったり、忙しかったりとついつい申請を忘れがちになります。ですが、給付申請は「すみやかに」行うことが原則です。まだ申請されていない方は、早めのお手続きをお願いいたします。
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次回もお楽しみに!!
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